2022.02.10
漁をしていると、岩の隙間などにプラスチック製品が挟まっているのをよく見かけます。
陸上にあるものと比べて、海の中に沈んでしまったプラスチックは
回収の難易度が格段に上がってしまいます。
私も漁の最中に拾えるものは拾うのですが、
本業をおろそかにしてそればかり拾っていることもできないので、
多くの場合沈むプラスチックを横目に漁をしなくてはいけません。
1人の人間が頑張ってもできることはごく僅かです。
くらげれんごうではまず海を楽しむことを大切にしています。
主催するビーチクリーンではゴミを拾うことは義務ではなく、
横で遊んでいてもそれはそれで良しとする団体です。
でもそれはとても大切なことだと思います。
重なるのは高校教員時代の経験です。
勉強を無理やりさせられている生徒は辛いだけで勉強をますます嫌いになります。
あるいは自発的に勉強している生徒でも
「勉強をしなければ」という義務感や罪悪感で勉強している場合、
勉強そのものは辛い作業です。
しかし逆に、強制されるわけでなくて好きで勉強している生徒は、
放っておいても勉強するしそのうち何か考えて勝手に面白いことをし始めたりします。
つまり、海を綺麗にしなくてはいけないからビーチクリーンをするのではなくて、
まずは「海が好き」「海と気軽に繋がれる環境がある」といった前提があって、
その延長線上に海を綺麗にする活動があると思うのです。
くらげれんごうにはいろんな角度から海のことが大好きな人がいて、
それぞれが海を楽しんでいます。そしてそれぞれ色んなことを考えています。
あなたもくらげれんごうでまずは海を好きになるところから、
楽しく海と関わっていきませんか。